平本久美子さん著 デザインの参考書「やってはいけないデザイン」の感想記事です。
2016年12月発行。本のサブスク「Kindle Unlimited」で読みました。
この参考書は素人だけど仕事でデザイン制作が必要な方や、初心者デザイナーに向けた一冊です。
- 名刺
- パワーポイントで使うスライド
- ポスター
- チラシ
などのデザインについて、プロがやっているデザインの基本やコツが書かれています。
プロのデザイナーであればAdobeのイラストレーターやフォトショップを使用しますが、この本に書かれているノウハウはエクセルやパワーポイントでも使えます。
いつも使っているアプリケーションで「ダサくない・見やすい・伝わる」デザインが可能です。

「素人が作るからダサくなってしまう」と悩んでいる方におすすめ。
デザインの基本やコツが分かりやすく書かれている
僕自身もデザインの仕事を始めたばかりの頃によくやっていた「やってはいけないこと」がたくさん書かれていました。
その中で3つ自分なりに制作したものを踏まえて紹介したいと思います。
写真や文字に変倍をかけない
スペースの問題で無理やり写真や文字を横や縦に縮めてしまう。
これは結構やりがちかも知れません。

縦横の比率を無視して縮小・拡大してしまうと、せっかくの写真や文字が台無しになります。
写真はもちろんですが、文字も出来るだけ縦横の比率を変えず(100%の比率)で配置するのが望ましいです。文字(フォント)も専門のデザイナーさんが必死で考えて制作したものなので、やはりそのままの状態が一番美しくてすっきり見やすいです。
枠で囲い過ぎない
これもよくやっていたんですが、情報をまとめる時に「枠を使い過ぎない」ことも重要です。

上の例はあまりうまく作れていないので本書を見ていただいた方が分かりやすいと思います。
情報をまとめる時は枠で囲うことで強引にまとめがちです。
例えば「少しスペースを空ける」だけでもそれが情報のひとまとまりというのがわかります。
他にも、ベタ色(文字は白)にしてみたり、薄い色アミを背景に敷いてみたり、線を一本置いて区切ったり、など情報をまとめる方法は色々あります。
全体的なバランスを見ながら、すっきりとまとめるのがポイントです。
アプリケーションの効果を使い過ぎない
これもやりがちですが、アプリケーションの機能を使いまくって逆にダサくなる、みたいな現象に陥ることがあります。

ドロップシャドウは少し薄めに入れるとスッキリと見やすくなります。
また、グラデーションや立体にする効果なども使いすぎるとかえってダサくなるので注意が必要です。
新しく知った機能は使ってみたくなりますが、ここはグッとその気持ちを抑えて、見る側の立場になって、全体的なバランス調整をすると素人な感じが抜けます。
その他にも
その他にデザインをする上でのポイントが多数書かれていました。
- 情報をまとめる。関連性のある情報はひとまとまりに。
- 揃える。文字や写真などグリッドで揃えると見やすくなる。
- 色を使いすぎない。
- 余白や文字の行間を意識する。
- 優先順位を決める。
- 長い文章は短くまとめる。
などなど。
ノンデザイナー向けに色々と
見出しのデザインがたくさん紹介されている
見出しデザインのあしらいがたくさん紹介されています。これが地味に参考になります。自分で考えて思いつかない時はこういうデザインを真似しちゃっても良いと思います。
フリーフォントの紹介
パソコンに最初から入っているおすすめのフォントや、無料フォントが紹介されています。
デザインに関するアプリケーションやフォントは高額ですので、フリーで使えて良いものは活用したいですね。
カジュアルに誰でもデザインを楽しむ時代になってきたのかも
今回ご紹介した参考書もそうですが、ノンデザイナー向けの参考書はここ数年よく見かけます。
以前記事に書いたこちらの参考書もノンデザイナー向けですのでチェックしてみてください↓
今回の参考書の話と少し話が逸れますが、近年はcanvaやadobe express、デザインACなど、高額なadobeのアプリがなくてもデザインができる時代になってきました。よりカジュアルに誰でもデザインを楽しめる方向性に変わってきている感じがします。
canvaというアプリはスマホやタブレットでも操作できるので便利です。現在かなり流行っているようで、知らない方はチェックしてみてください。
今回の参考書のノウハウはcanvaのようなアプリでも活かすことができます。
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