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aiファイル形式のJANコード(バーコード)の作り方

aiファイル形式のJANコード(バーコード)の作り方 イラストレーター
この記事は約5分で読めます。

aiファイル(イラストレーター)形式でJANコード(バーコード)を作る方法をご紹介します。

サイト上で作成する方法でアプリケーションなども必要ありません。

バーコード作成はパッケージデザインをする際に必要な場面が多々あります。
依頼主からJANコードの画像ファイルを頂くこともありますが、JANコードの画像ファイルが無く作成して欲しいということもあります。

今回の記事では

  • JANコードの作り方
  • JANコードの取り扱いの注意点、印刷用ファイルの作成方法

を書きました。参考になれば嬉しいです。

※2024年9月追記。この記事を書いた当時に紹介していたサイト「無料バーコード作成ツール」が無くなっていました。代わりとなるサイトに修正しております。

今回の記事の内容

イラストレーターで使えるJANコードの作成方法を書いた記事です。
JANコードの取り扱い方、注意事項についても書いています。

gaogao
gaogao

過去に200商品以上のパッケージデザインのJANコードをweb上で作成してきましたが、今のところクレームや問題などは起きていません。

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JANコードの作成方法

JANコードを作成するサイトは下記の「バーコードどころ」です。

バーコードどころ|バーコード作成サイト
バーコードどころはオンライン上でバーコードの作成ができるサイトです。JANコード(標準/短縮)、ITFコード、CODE39、NW-7、QRコード、ISBN、郵便バーコード、UPCコード(UPC-A/UPC-E)、GS1-128、GS1データ...

非常にシンプルでわかりやすいサイトで、Web上でJANコードが作れます。

左上のJANコードの部分をクリックします。他にもQRコードや段ボールなどで使うITFコード、出版に使うISBNコードなども作れるようです。めちゃ便利ですね。

JANコードの作成方法。webサイト上で作れます。 QRコードや、段ボールに使うITFコード、書籍のISBNコードなども作れます。

13桁の数字を入力することでQRコードが作成できます。8つまでまとめて作ることができるようです。数字を入力した後に、下の「バーコードを作成する」という青いボタンをクリックします。

JANコードの13桁の数字を入力して作成できます。

バーコードが表示されます。横にあるEPSというボタンをクリックしてダウンロードします。

JANコードはepsファイルでダウンロードができる。

ダウンロードしたEPSファイルをイラストレーターで開いてみました。

黒1色で数字もアウトラインされたデータになっています。サイズはJANコードの推奨サイズになっています。

JANコードの取り扱いについて

JANコードには推奨サイズがある

JANコードは読み取りができる最小サイズや推奨サイズがあります

下記のサイトに推奨サイズが記載されていますのでご参考ください。

GTIN(JANコード)の作成手順
GS1 Japan (一般財団法人流通システム開発センター)公式サイト

最小サイズとしてバーの高さを9mmまで縮小することができます。

イラストレーターファイルだとバーの高さの編集もしやすいので便利です。

バーコードが読み取れないとトラブルになりかねませんので、基本は標準サイズで作成した方が無難です。

とは言え、パッケージやラベル自体が小さい場合がありますので、その場合は推奨サイズの80%のサイズにして、さらにバーの高さを9mmまで小さくして対応しています。

JANコードの推奨サイズについて。
縮小、最低のバーの長さなど。

上記のようなサイズになるようです。

JANコードを作成する場面が多いのですが寸法を全く覚えられないので、イラストレーターで上記のような雛形を作成してこのサイズに合わせています。

なお、下の写真は無印良品のボールペンなのですが、JANコードがかなり小さいです。
横19mm、縦6mmしかありません。

ボールペンのJANコード(バーコード)は小さい

つまり、推奨サイズ以下でも読み取れるようです。推奨サイズはかなり余裕を持って設計された数値のようです。

あまり参考にしない方が良いと思いますが、こういうサイズもあるということの参考として。

印刷会社にJANコードの読み取りチェックをしてもらう

JANコードの読み取りは、読み取る機械がないと本当に読み込めるのか確認ができません。

印刷会社で読み取りチェックをしてもらえますので、依頼いただいたお客様には必ず、JANコードが読み取れるかどうか印刷会社へチェックしてもらうように伝えています。

僕はクラウドソーシングサイト上で仕事をすることが多く、対面での対応ができないので、お客様と印刷会社でやりとりをして頂くようにしています。

自身で印刷会社と直接やりとりしている場合は自身で読み取りチェックの相談をしてください。

JANコードのカラーは黒(K100%)を推奨

イラストレーターファイルだと簡単に色も変えられて便利ですが、JANコードに関しては基本的には黒を推奨しています。単純に他の色の場合、読み取れない可能性が高くなるためです

色によっては全く読み込めなかったりします。
※確か赤色はセンサーが同じ赤で全く読み込めなかったと思います。

ですので、印刷する色数に制限が無い限りは基本的に黒(K100%)の設定にしておいた方が無難です。
特色1色しか使えずJANコードが入る場合は、予め読み取れる色の確認をしておいた方が良さそうです。

基本は依頼主からファイルをいただいた方が安全

依頼主からJANコードの画像ファイルをいただいて、解像度に問題なく配置するスペースも余裕がある場合は、依頼主から頂いたファイルをそのまま使うようにしています。

JANコードの番号はコピー&ペーストしますので、滅多なことでは間違えないとは思いますが、ミスの可能性を無くすためです。

ちなみに、画像ファイルで入稿する際、カラーモードは「グレースケール」にします。
aiファイルで黒(K100%)にするのと同じですが、CMYに色が入っていると版ズレする可能性があり、読み取れなくなることはほぼないと思いますが、見た目があまり綺麗ではないので(黒も濃くなります)基本的にはKだけのカラーにするようにしています。

あとがき

今まで200以上の商品のパッケージデザインでwebサイト上で作ったバーコードを使用してきましたが、読み取りができなかったということは一度もありません。

また、きちんと印刷会社へ読み取りチェックをしていただくように依頼主に伝えることでミスを防げます。

他にもJANコードを作成できるサイトはありますが、画像ファイルだと解像度が足りなかったり編集が難しいですので、僕はいつもaiファイルで作成できる今回ご紹介したサイトを使っています。