スマホやipadなどで利用できる「Canva」というアプリケーションを使って、名刺のデザインを作ってみました。
Canvaは有料プランにすることで、使える機能が増えてより自由度の高いデザインができます。
ですが、今回は有料プランではなく無料でできる範囲で名刺のデザインを作ってみました。
様々なテンプレートや写真などの素材を使って、着せ替えのような感じで簡単にデザインができるのが魅力です。デザイナーでなくとも気軽に使えるのが嬉しいところ。
名刺の制作風景はYouTubeの動画でも投稿しています。
記事の最後にリンクを貼っておりますので、下の目次からスキップして見ていただければ嬉しいです。
※サムネイル 著作者:CosmoStudio/出典:Freepik
Canvaのアプリケーションは仕事を依頼いただいている方から教えてもらいました。
ここ数年では流行っている(?)アプリのようですので、僕もどんなものか実際に使ってみたので記事として紹介します。
制作のながれ
無料で作るにあたって
今回は「無料で作る」をコンセプトにしました。
他のアプリケーションは一切使わずにCanvaだけで名刺のデザインを作って、印刷の発注までの流れを書いています。
Canvaでは写真も用意されていますが、写真の解像度が不明なのでちょっと不安です。
デザイナーであれば解像度の設定はフォトショップでおこないますが、「無料で作る」というコンセプトに沿って、今回は写真を使っておりません。
制作をしながら「機能」と「使い方」について解説
それでは実際に作っていきます。
アプリケーションを開くと下の画像の画面になります。(ipadを使っています)
赤い枠で囲った部分から、何を作成するかを選択できます。
今回は名刺を作るので「印刷製品」の中から「名刺」を選びます。
名刺制作の画面になります。
下の画像の赤い枠で囲った部分から「テンプレート」「素材」「テキスト」などを選んで、デザインに配置していきます。
基本的にはこの操作がメインになります。素材を選んで→配置→編集、微調整という流れです。
下の画像はテンプレートの中から1つ選んだ状態です。
文字はクリックすることで編集できます。
このテンプレートを編集してそのまま印刷に使うこともできます。
今回は1から自作しようと思いますので、ひとつ前の状態に戻ってテンプレートを外しました。
画面上の「←」をクリックすると1つ前の状態に戻せます。
また、Canvaは自動で随時保存されます。
下の画像のように「テキスト」メニューから「本文を追加」をクリックして、文字を配置できます。
文字が配置できました。
下の画像の赤枠内の部分で、フォントの変更、サイズ変更、色の変更、揃えの位置、リスト表示、文字間の調整、縦文字横文字などの変更ができます。
今回は架空の名前、会社名、住所などを入れてデザインしています。
文字をクリックしてフォントを変えます。
Canvaでは豊富にフォントが揃っています。これは本当に驚きの品揃えです。
名前以外にも情報を色々と追加していきます。
文字をクリックすると下の画像の赤枠内のように、+のアイコンで複製、ゴミ箱のアイコンで削除、回転のアイコンで角度の調整、十字キーのアイコンで移動、などなど操作ができます。
名刺の表面ができたので裏面も作っていきます。
下の画像の赤枠内、画面下の「+」をクリックすると2ページ目が作れます。
表面にある「M」を裏面にも使いたいのでコピーします。
下の画像の赤枠内のようにMを選択して「…」をクリック。
展開されるメニューからコピーを選びます。
2ページ目の裏面に移動して画面を長押しします。
下の画像のような画面になるので貼り付けでペーストします。
裏面にもMの文字をペーストできました。
便利なことに表面と同じ場所に配置されています。
裏面にも文字を追加して(架空の会社名とホームページアドレスを入れました)裏面も完成です。
画面の右上に書き出しのアイコンがあります。(下の画像右上の赤枠内のアイコン)
クリックすると下にメニューが展開されます。
名刺の印刷発注や、画像としての書き出しなども可能です。
「デザインを印刷」を選ぶと下の画像のような画面になります。
紙質や加工、名刺の枚数などを設定して、そのまま印刷の発注までできます。
Canvaを使ってデザイン制作をして、1つのアプリで印刷まで発注できるのは非常に便利です。
デザイナーに依頼する必要がなくなるので、デザインの仕事をしている自分としては脅威です。
最後に少し微調整します。
両面とも背景が白なので、メリハリをつけるために裏面は黒にしようと思います。
下の画像の赤枠内の素材メニューから「図形」を選択することができます。
今回は「黒色の長方形」を選んで配置しました。
図形は拡大縮小も自由にできます。
下の画像の赤枠内のように図形の端をクリックすると拡大縮小できるアイコンが出てきます。
ドラッグすると自由に拡大縮小できます。
裏面もこれで完成しました。
最後に文字のサイズや位置を再度調整しました。
完成イメージです。
想像していた以上に自由度が高い
Canvaを使ってみて感じたことは「想像していた以上に自由度が高い操作ができる」ということです。
今回は文字だけの名刺デザインでしたが、文字間の調整、改行幅の調整など細部の調整が可能です。
また、階層(オブジェクトを前面に配置、背面に配置)の設定もできるので、操作方法は違うもののadobeのイラストレーターに近い感覚で使えました。
使えるフォントの数に驚き
一番の驚きはフォントの数の多さです。
日本語のフォントも多く、この数のフォントをデザインで使えるアプリケーションはかなり限られると思います。
本当にすごい。
この数多いフォントを商用利用できるのかが気になりました。
念の為Canvaの公式サイトで色々とチェックしましたが、商用利用もできるので安心してデザインできます。
使用上の細かい規約は上記Canvaのサイトでチェックしておくと安心です。
使いにくいところ
Canvaを使ってみてあくまで今のところですが、向いてない部分について書きます。
- 素材から選んで作ることがメインなのでオリジナルのマーク制作やイラスト制作は不向き
- 印刷に関するデザインに関しては、カラーモードがRGBなので印刷すると色の発色が大きく変わる可能性が高い
- 印刷に関するデザインに関しては、写真の解像度設定をしていないと印刷が粗くなる可能性があり不安
特に印刷に使用するデザインについては少なからず不安はあります。
Instagram、Twitter、LINEなどSNSで使う画像やweb上で使う画像など、印刷に使わないデザインについてはおすすめのアプリケーションだと思います。
YouTubeで動画で制作風景を投稿しています
最後に、YouTubeでも制作風景を動画で投稿しているので、気になった方はチェックしてみてください。
どういうアプリケーションなのか、アプリケーションの動作も含めて動画の方が伝わりやすいと思います。