前田高志さんのデザイン参考書「鬼フィードバック」を電子書籍で読みました。
2021年9月発行。
随分昔に置き去っていた「ど根性」を思い出させてくれました。
ざっくりとこんな内容
著者の前田高志さんが、自身のオンラインサロンのメンバーに鬼のフィードバックをしていく内容です。
バナー、名刺、チラシ、サムネイル、プレゼン資料、POP、ポスター、企業ロゴ、8種類のデザイン制作のフィードバックしています。それぞれの媒体によってデザインの手法、見せ方も変わるので、非常に為になりました。
ディレクターとデザイナーのリアルな制作過程が見れるという点でも結構貴重だと思います。
個人的にためになったところ
情報バズーカにする
1秒で伝わるように。優先順位を大事に。
最悪のお客さんを想定する
「自分の母親に見せた時どう思うか?」この一言が刺さりました。
デザインやその商品を知らない人にも伝わること、その視点が重要。
キャッチコピーも考えて提案すると一気にゴールに近くなるのかも
デザイナーがデザインの方向性を何案も考えて提案するも、ダメ出しの繰り返し。
見た目のデザイン設計だけでなく、そういうビジュアルであればキャッチコピーも変えていく、くらいやると、コンセプトに沿ったデザインができそう。
キャッチコピーとデザインの方向性がうまく噛み合った時に、OKをもらえる場面が多かったように思います。
泥臭くやれ!
誰しもスマートにカッコよくドンピシャでデザインの提案をしたいもの。
ですが、圧倒的な思考量、提案の量、経験によってしか良いデザインは生み出せない。
前田さんにダメ出しされても、粘り強く提案するデザイナーさんのど根性がすごい。
泥臭くやることの大切さを噛み締めました。
デザイナー初心者にも役立つ情報がぎっしり
- 文字の間隔や文字づめなどの微調整
- ディレクターとデザイナーの役割の話
- 大きくすれば目立つというものでもない
- 錯視調整
などなど。デザイナーとして持っておきたい、細かい部分のこだわりなども書かれています。
本を読んで自分について考えた
この本では鬼フィードバックその名の通り、デザインのやり直しがかなりの数あります。
しかも、デザイン(見栄えとしての)そのもののクオリティーは非常に高いものばかりで、それを何案も何度も粘り強く提案しているのを見て、「うわーこれはきつい」と思いました。
「一人でフリーランスしている自分はまずここまでしないな」正直こう思いました。
この鬼のフィードバックを読んでいると、新社会人デザイナーとして頑張っていた頃の「ど根性」を思い出しました。
考えをあらためて泥臭くデザイン制作に励みます。
いまいちまとまりがないですが、「もっといいデザインを作りたい」そう思っている方に特におすすめのデザイン参考書です。
なお、タイミングによってはKindle Unlimited(本の読み放題のサブスク)でも読めます。Kindle Unlimitedでは割とデザイン参考書が読めるので、このタイミングで契約するのもアリだと思います。
※Kindle Unlimitedは毎月、登録される本が変わりますのでご注意ください。ずっと登録されている本もありますし一ヶ月で読み放題から外れることもあります。
前田さんのデザイン参考書についてはもう一冊感想を書いていますので、こちらもチェックしてもらえると嬉しいです↓
Kindle Unlimitedで読めるデザイン参考書についても書いています↓
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