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デザインのセンスって何?

デザインのセンスについて おすすめの参考書
この記事は約5分で読めます。

デザインのセンスについて良い回答が書かれている本を発見しました。

読んでみたので感想もふまえてご紹介します。

僕はありきたりかも知れませんがセンスは「先天的に持っているもの、あるいは才能」という考えを持っていました。

デザインの仕事をしたいと思っている方、ビギナーデザイナー、ベテランデザイナー、などなどデザインが好きな方は楽しめる内容だと思います。個人的にもとても勉強になりました。

今回の記事の内容

水野学さん著「センスは知識からはじまる」の感想記事です。

gaogao
gaogao

会社で働いていた時はデザイナー同士で「センスってなんだろうね?」という話題がよく上がっていました。
今は1人フリーランスなので自問自答するのみ。

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「センスは知識からはじまる」書評

センスってなんだろう?

水野学さんの「センスは知識からはじまる」。
Kindle Unlimitedで読みました。

Kindle本のサイト表記では2014年4月発行となっています。

Kindle Unlimited

タイトルでほぼ答えが出ていますが「センスは知識からはじまる」とのこと。

センスの良さとは「そのことについて豊富な知識があること」だそうです。

ということは生まれ持った才能は関係なく、誰もがセンスのある人になり得るということ。
何か好きなことについて語り出すと止まらない、そういう人はまさにセンスがあると言って良さそうです。

よかったところ

全体的にはデザイナーというよりはディレクターの考え方が学べる本でした。
実際に手を動かして作る前に、アイデアや方向性を考えることが大事。

特に個人的に為になったのは下の3つです。

  • まずは普通を知る
  • 精度の高い知識を蓄える(質問が来たらいくらでも掘り下げて答えられるくらいの精度の高さ)
  • 古くからあるデザインや歴史について知る(新しいことも同時に学びながら)

いつもビジュアル面ばかりを追ってデザインをしていますが、そういうことではなく、もっと本質的にデザインについて考えさせられました。

フォント1つ取っても、古くからあるフォントは歴史的背景があって、そういう知識を蓄えていると、おのずとそのフォントがぴったり合うデザインが定まります。
本の中でも実際の仕事を踏まえて紹介されていました。

仕事のやり方が根本的に違う

ある商品ブランドのロゴデザインをする際に、そのブランドが扱う素材が海外にあるということで、著者が実際に海外に行って情報収集していました。

ロゴひとつ作るのに海外まで行って調べる情熱。個人的にはとても驚きでした。

そのロゴを使った商品は反響も大きく売上も倍以上になったとか。

おそらく高額なロゴデザイン費用だったと思いますが、その費用以上の価値があったと思われます。

このロゴの制作過程はとても深くて面白いので是非読んでみてください。

よかった部分を引用

数値化できない事象を測る方法をたくさん知っていればいるほど、センスが良くなります。自分が認識している「普通」の基準と、あらゆる人にとっての「普通」を、イコールに近づけられるようになればなるほど、最適化しやすくなるのではないでしょうか。
普通を知るということは、ありとあらゆるものをつくり出せる可能性がたくさんあるということです。

市場調査だけに頼っていると、自分は何がいいと思い、何がつくりたいのか自分の頭で考えなくなります。

流行しているものの多くはたいてい、一過性のもの。しかし、王道と流行のものの両方を知っておくことで、知識の幅を一気に広げられます。
流行を知る手立てとして最も効率がいいのは、コンビニの雑誌。

知識の精度はクオリティにつながる。

などなど、他にもとても興味深い話が盛りだくさんでした。

孤独のグルメの井之頭五郎さんが勝手にイメージで出てきた

この本を読みながら井之頭五郎さんが何度も頭の中に登場してきました。

僕は孤独のグルメというドラマが好きでよく見ています。
主人公の井之頭五郎さんは個人事業主で海外の輸入雑貨を販売しています。

海外の輸入雑貨についての知識量が膨大で、ドラマ中でも仕事を依頼する方は安心して五郎さんにお任せしています。世界の歴史についても詳しく、専門家も舌を巻くシーンがあります。
圧倒的な知識量で顧客から信頼を得ています。

と言っても仕事のシーンはおまけで、ほとんどはご飯食べているだけのドラマですが。

専門家(水野学さんや五郎さん)のような仕事をしたくてデザイナーになった気がするけれど、今は安く仕事を引き受けて、その分できるだけ時間をかけないように仕事をしている自分がいる…。
どこで道を踏み外したんだろうか ^^;

さいごに

センスについての考え方、実際の仕事のやり方が書かれていて面白かったです。

センスは先天的なものではなく今からでも身につけることができる。
なんだかとてもポジティブになれる力強い言葉です。

それとやはり自分の仕事のやり方が間違っていると感じました。
専門的な分野、、、なんかあっただろうか…。
また1から仕事の方法について考え直そうと思います。

今後もよかった本はブログで紹介しようと思います。

他にもKindle Unlimitedでデザインに関する参考書が読めますので、気になった方はチェックしてみてください↓