カトウヒカルさんのデザイン参考書「思わずクリックしたくなる バナーデザインのきほん」を購入して読みました。感想を書いていきます。
2022年9月発行。
バナーデザインに特化した参考書ということで、バナーデザインを仕事にしている方、これから仕事にしたい方は特におすすめの一冊です。
デザインの基本やコツが書かれているので、バナーデザインはもちろん、インスタグラムなどのSNS用の画像、YouTubeのサムネイルなどのデザインにも使える内容だと感じました。
僕自身バナーデザインを仕事にしたことがなかったのですが、この本を参考にクラウドソーシングのコンペにいくつか応募しました。
今のところ全て落選しています(苦笑)。実際に作ってみるとやっぱり難しいですね。
せっかくなので、この記事の最後にコンペ時の内容を少し編集して掲載しています。
見て学ぶのも大事ですが、実際に自分で作ってみると、うまくいかないことに自分でもびっくりします ^^;
バナーのデザインで重要なこと
参考書の最初のページに、バナー広告に重要なのは「パッと見て伝わるデザイン」とありました。
バナー広告は基本的に面積が狭いので、伝えたいことはシンプルに。すぐに目に飛び込んで理解しやすいデザインが望ましい、とのこと。
この本では基本から応用的なテクニックまで網羅されていますが、ゴールはこのパッと見て伝わるという部分なので、そこは見失わないようにしたいと思いました。
バナーデザインの参考書「思わずクリックしたくなる バナーデザインのきほん」の内容についてざっくりと
「思わずクリックしたくなる バナーデザインのきほん」は大きく2つのパートで構成されています。
1つ目のパートでは「伝わるバナーの作り方」の基本について。
8つの項目に分けてバナー作成のコツが書かれています。
伝わるバナーを作成する為の8つの基本。これはバナーに限らず様々な媒体のデザインでも活用できそう。
2つ目のパートは応用編。ビフォーアフターで説明がありわかりやすい内容になっています。
個人的に参考になったところ
まずは情報の収集と整理
デザインを作る前に情報の整理(誰に向けて、何のためのバナーなのか)。素材や納期の確認も。
いきなり作り始めるのではなくて、きちんとゴールに向けて道筋をつけてから制作するとスムーズ。
デザインの基本的な事が有益
デザインの基本が網羅されています。
- メリハリ(一番伝えたい部分を決める、優先順位をつける)
- 数字は大きく、単位は小さく
- バナーのフォントは太めが基本
- フォントは少なめにするとまとまる(多くても2〜3種類に)
- 情報の整理。似た情報はグルーピング。
- 視線の流れを意識する
- 重心のバランス
- トリミング
- リズム(単調にならないように)
- 配色は3色。割合は7:2:1
などなど。他にもコツがたくさん掲載されています。
バナーの種類について
バナーの種類は大きく分けると「広告用バナー」「アイキャッチ・サムネイル」「案内・導線バナー」の3種類あるのだそう。
個人的にありがたいと思ったのは「バナーサイズの展開例、展開方法」が分かりやすく書かれていたことです。これは展開がはかどる!
本の内容を参考にしつつ、実際にデザインを作ってコンペに参加しました
「思わずクリックしたくなる バナーデザインのきほん」を参考に、某クラウドソーシングサイトのコンペに参加してみました。
その中の一部をご紹介します。(デザインや内容は今回の掲載用に編集しています)
財布のバナー広告
財布のバナー広告です。メインの写真はFireflyで作成しました(AI機能すごい)。
キャッチコピーの入れ方を本を参考に工夫してみました。
このデザインは採用候補に上がっていましたが、残念ながら採用されず。
新しいデバイスのバナー広告
革新的なキーボードの広告でしたが、FireflyのAI生成でうまく作れませんでしたので、ゲームコントローラーに内容を変更して作成しています。
このバナーデザインのポイントは参考書にもあった「困ったら斜め分割」を実践しています。
広告の盤面を2つに分割することで、情報をグルーピングすることができるとのこと。(このデザインはそんなにうまくいっていないようにも思いますが ^^; )
細かい部分で言うと、デザインのあしらいが単調でイマイチな感じはしています。
地域密着型プロジェクトのバナー広告
このバナー広告も写真や内容を変えています。
写真はFireflyのAI生成。人物は不自然さが出ていますがご了承ください。
中央揃えで写真を4つにグリッドに分割。扉(トゥービラ)の語源から、扉のデザインも入れました。
セミナー告知のバナー
セミナー告知のバナーデザイン。
バナーも本当にさまざまなものがありますね。
作っていて思ったのは、デザインの分野が違うとやはり慣れていないせいか、作るのがなかなか難しいですね。
どのデザインもコンペには採用されませんでしたが、採用された案は観れるので足りなかった部分など気づきも多いです。
まとめ
バナーデザインに特化した参考書というのは他に見たことがないので、非常に貴重な一冊だと思います。
作例が良いので最初は真似しまくって使いたいですね。
細かい部分のデザインあしらいがすごく良く、テクニックが満載の一冊になっています。