グラフィックデザイナーの「ポートフォリオ(作品集)」について雑談です。
自分流のポートフォリオの制作方法、良い実績の作り方について書きます。
ポートフォリオを見て仕事の依頼をいただくことは結構あります。駆け出しデザイナーはもちろん、ベテランデザイナーであってもポートフォリオ作りは重要だなあとつくづく感じています。ポートフォリオは有能な営業マンです。
僕は匿名で活動していて自分のホームページを持っていません。じゃあどこでポートフォリオを公開しているのかというと、クラウドソーシングサイト(ランサーズ、クラウドワークス、ココナラなど)で公開しています。
デザインポートフォリオ(作品集)の作り方
ポートフォリオ自体はただ単純に制作したものをずらっと並べているだけです。
おそらくちゃんとしたデザイナーの方から怒られそうですが ^^; 基本的には「こんなことができますよ!こんな実績がありますよ!」ということが伝われば、そんなに難しく考えなくても良いのかなと思っています。
「要望されたデザインに対して、こういうコンセプトで、こういう流れを経て最終的にこんなデザインになりました」という内容のポートフォリオを見かけたことがあります。こういうポートフォリオも良さそうですね。
特にこれといったルールも無いので、自分ならではのポートフォリオ作りができれば強い印象を持っていただけると思います。
作品を一つのPDFファイルにまとめる
フリーランスになって最初の頃はA4サイズで何ページかにわたって紙に印刷してポートフォリオを作っていたんですが、もう何年も更新していません。よくよく考えると営業活動もしていないし、意味なかったなと^^;
オンライン上で仕事が完結することがほとんどなので、1つのPDFファイルにポートフォリオをまとめてメールで添付するという方法をとっています。
上の画像の左がチラシデザインのポートフォリオのPDFファイルで、右がパッケージデザインのPDFファイルの一部です。
「パッケージデザイン」だけ「チラシデザイン」だけという感じで、ピンポイントでご相談を受けることが多いので、デザインする媒体や用途別にPDFファイルを分けています。
ロゴデザインを見たいのに、チラシやパッケージデザインの作品集が一緒にあっても、そこまで参考にならない可能性が高いですし、無駄に時間を取らせないようにしています。
ロゴとチラシ、という感じで組み合わせて送ってもいいですし、ジャンルで分けておくと臨機応変に対応できて便利です。
ポートフォリオだけを掲載したwebサイトも作っています
PDFを添付するのと同時に、web上でも作品集を掲載したサイトを作っているので、そのURLも送付しています。
これは両方必要ないかも知れません。僕の場合は癖でやっているのですが、ほとんど同じ内容なのでどちらか見やすい方でご覧ください、みたいな感じで送付しています。
最初にも書きましたが僕は自分のホームページを持っていません。その代わり、作品の画像だけずらっと並べたサイト(無料サイト)を作っています。今まで依頼いただいたお仕事の中で「あまり大っぴらに掲載してほしくない」と要望を受けているものもありますので、そのサイト自体ほとんど文字なども入れておらず検索結果にもなるべく出ないようにしています。
ポートフォリオサイトとして使える!おすすめの無料サイト
フリーランスで本格的に活動をするなら、自分でドメインを取得してサーバーも借りてきちんとしたwebサイトを作るのがベストだと思います。
ただ、webサイトの運用はある程度知識が必要ですし、webデザインもきちんと作る!となるとハードルがちょっと高いです。
無料で利用できるサイトもそこまで悪くないですので、ひとまず最初は無料サイトを運用してみるというのも良いと思います。
僕も利用している無料サイトをいくつかご紹介します。
以前記事に書いていましたが、Tumblr(タンブラー)というサイトでカスタマイズして作ることもできます↓
また、アメーバオウンドというサイトも無料で作れていい感じです。こちらもカスタマイズ可能です。
他にもJimdo(ジンドゥー)やWix(ウィックス)あたりは有名ですね。実はどちらもアカウントだけは作っていて、過去にブログサイトを作ろうと考えていましたが放置のまま。
また、ポートフォリオサイトに特化した「Foriio」というサイトもあります。こちらも無料で作れます。
無料のサイトでも見た目のデザインをカスタマイズできるのですが、使い方がわからなかったり、少々扱いが難しかったりします。
難しいのは困る!という方は、ポートフォリオだけを掲載するForiioが一番簡単でわかりやすいです。画像を添付していくだけの簡単設計です。
他にもグーグルで「無料 ホームページ スタマイズ おすすめ」などで検索すると、色々と出てきますので、自分が使いやすそうなものを選んでみてください。
自分のブランドを高めることもポートフォリオ(実績)になる
世間的にある程度知られているような大きな仕事を獲得することで、自分のブランドを高めるのも重要だと思います。
僕の場合はブランドを高めることについてあまりうまくいっておらず、自分の言葉で語ることができません^^;
ですので、友人のデザイナーの話を聞いたり、著名なデザイナーの方が発信する情報から、なるほどと思った部分を紹介します。
公募に応募する
「公募ガイド」や「登竜門」などのサイトでは毎月さまざまな公募が行われています。
大きな企業や賞金の高い公募も少なからずありますので、そういった公募にトライしてみるのもありです。
僕の友人(デザイナー)は、とある美術館のロゴデザインの公募で採用されて、それが大きな実績になったと言っていました。ロゴ以外でもパンフレットなどの依頼も別途いただいたそうです。この実績のおかげで大きな仕事を獲得できるようになった気がする、と言っていました。
僕もその話を聞いて公募に頑張ってトライしていましたが全て不採用…。別途記事として書いています↓
ちなみに、今年も何件か公募にトライしていますが全て不採用です^^;
言い訳ではないですが、不採用になっても採用作品から学べることはかなりあります。それだけでも価値があるなと思っています。
デザイン年鑑などの本に掲載される
デザイナーとして一線で活躍されている方々がTwitterで発信するのを見て、なるほどな〜と思ったことをご紹介します。
タイポグラフィ年鑑やJAGDA年鑑というデザインの参考書があるんですが、こういったデザイン年鑑に入選して掲載されるというのも、大きな実績づくりになるようです。
公募と同じようなことが言えるかもしれませんが、選ばれなかったとしても、入選作品を見ることで学べることは多いです。
やっぱり何かしら賞を受賞していると、もうそれだけで箔が付きますもんね。僕も頑張ろう。
近年制作したものをご紹介
ここからは蛇足みたいなものですが、近年制作したデザインの一部をご紹介したいと思います。パッケージデザインが多いです。
手書きのロゴデザインをポツポツとですが依頼いただけるようになりました。
ここからはパッケージデザインです。
最近目元パッチのデザインの依頼をよく見かけます。もしかすると流行りなのかも知れません。
健康食品のパッケージデザインをすることが多く、こちらも流行りみたいなものがあるようです。CBD、MNMなどの成分が入った商品はamazonなどでよく見かけます。
インスタントコーヒーしか飲まないのでこういう商品があるのを知りませんでした。コーヒー豆の量を測れる製品のパッケージデザインです。
こちらは海外で販売している冷凍ソーセージのパッケージです。日本製の商品は今でも信頼感があるようです。
乳酸菌のサプリの袋デザインです。パッケージデザインの中でもサプリメントの依頼は本当に多いです。
梅干しのラベルデザインです。コンペで採用されたデザインなので嬉しいです。
健康食品業界もいろいろな原料を使用して商品開発しているようです。健康食品のラベルデザイン。
足がむずむずする症状は僕も一時期ありました。寝れなくて困るんですよね。こういう健康食品もあるようです。
健康食品のラベルデザインです。本当にさまざまな商品があります。
こういう商品もあるんですね。パッケージというよりは台紙のデザインです。透明のプラスチックのカバーを被せてパッケージングされます。線画のイラストも描きました。
海外の方がお土産で買う商品です。こちらも台紙のデザインです。日本らしいお土産で、喜んでもらえるようなデザインにというご要望でした。下の部分は折りになっています。
以上となります。
最後までご覧いただいてありがとうございました。
ポートフォリオについて何かしら参考にることがあれば嬉しいです。