尾沢早飛さん著「デザインの基本ノート 仕事で使えるセンスと技術が一冊で身につく本」を電子書籍で購入して読みました。感想を書いていこうと思います。
2018年7月発行。
現場のデザイナーに必要な知識がぎっしり詰まっている一冊です。
この参考書はWeb・広告・書籍・タイポグラフィなどのグラフィックデザインについて書かれた本です。プロダクトデザインや映像系の参考書ではないのでご注意ください。
デザイン参考書「デザインの基本ノート」のおすすめポイント
デザインの基本が書かれた参考書は正直なところ他の本でも見かけます。
この参考書の一番のポイントは、著者が「はじめに」で書いている通り、この本のためにデザインの作例を一から作っている点。自身で制作しているため、どうしてそういうデザインになったのかを的確に説明できるのが強みとのこと。
個人的に他の参考書と違って良いと思った部分は、デザインの制作例がどれもかっこいいことです。
さまざまなジャンル、方向性、雰囲気を変えて、こんなに多様なデザインが自在にできたら楽しいだろうなあ。
特にデザイナー初心者の方や、これからデザインを学ぼうと考えている方にとっては持っていて損のない一冊かと。
「デザインの基本ノート」の内容をざっくりと
「デザインの基本ノート」は6つのチャプターに分かれています。
チャプター1はデザインの基本、チャプター2〜5まではレイアウト、配色、写真の扱い、タイポグラフィについて。チャプター6は基礎知識。
1から手取り足取り教えてくれる感じの内容になっています。
ホワイトスペースの取り方、視線誘導、デザインファイルの管理方法、印刷の知識、入稿方法。さらに、打ち合わせの仕方、プレゼンテーションの仕方、デザイン料金の算出方法まで。
個人的にはデザインの制作例の配色がとても参考になりました。これだけカッコよいデザインで適切な配色をしているのを見ると痺れますね。
イメージに分けて色見本集があるのも便利です。CMYKやRGBの数値も書かれていて親切設計。
まとめ
表層の見た目の部分だけでなく、デザインとはそもそも何なのか、デザイナーは何をするべきか、ということについても書かれていました。
デザインとは「ある問題を解決をするための計画を考え、それをいろんな形で表現し、実現させること」。
デザイナーはビジュアルだけを作っているのではなく、「ビジュアルに至るまでの全てのコミュニケーション設計」をする。それがデザイナーの役割。
デザインの基本ノート
もし仮に、知人が「デザインについて学びたい」と相談してきたら、まずは参考としてこの本を読んでもらうだけでも良さそうです。それくらいにグラフィックデザインという仕事について、現場のデザイナーの仕事内容がわかる本だと思います。
2018年の本で多少古いですが、デザインの基本的な考え方は変わっていないので問題ありません。
気になった方はチェックしてみてください。
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