デザインの仕事をしていると、配色に悩むことってありますよね。
今回はAdobe Illustrator(イラストレーター)の「カラーガイド」を使って感覚的に配色を変更する方法をご紹介します。
配色については知識として知っていた方が良い場面も多いので、僕が購入した参考書でよかった本もご紹介しています。
イラストレーターの「カラーガイド」で再配色が便利
自作のバナーデザインをサンプルとして用意しましたので、今回はこちらを使って配色を変えていこうと思います。
イラストレーターの上部メニューから「ウィンドウ」→「カラーガイド」を選択します。
カラーガイドウィンドウが表示されます。
次に、起点になる色を選びます。今回はキーカラーが水色なので、水色を選択してカラーガイドウィンドウの選択色を水色に設定します。(カラーガイドウィンドウの左上の小さい正方形が水色になっています)
そして、バナー全体を選択して
カラーガイドウィンドウの右下にあるアイコン(オブジェクトを再配色)をクリックします。
バナーデザインの配色が変わると同時に「オブジェクト再配色ウィンドウ」が表示されます。
下の画像の赤枠部分のように配色のメニューが展開されます。
どれかを選んで右下のOKをクリックすることで配色が変更されます。
このような感じで複数の配色パターンを直感的に試すことができます。
なお、最初に水色を起点に設定して再配色を試しましたが、この水色を変更することもできます。下の画像の赤い枠内の水色の正方形クリックします。
カラーピッカーが表示されるので再度色の設定が可能です。
下の画像のように起点になる色が変わって配色も少し変わりました。
下の画像の赤枠内で起点になる色を設定することもできますので、色々と試してみてください。(正方形が並んでいる部分をクリックすることでベースカラーを変更できます)
配色の参考書でよかったものをご紹介
イラストレーターの「カラーガイドで再配色」は便利な機能ですが、できれば配色についての基礎的なことや、実践的な知識を身につけていた方が良い場面も多いです。
購入して参考書の中で良かった本をご紹介します。どちらかというとどの本も実践編という内容ですが、基礎的なことも自然と理解できると思います。
COLOR DESIGN カラー別配色デザインブック
2021年の本で割と新しい本です。
広告デザインでさまざまなカラーパターンを見ることができます。デザインのクオリティーが高いのでデザインの参考にもなります。
いろいろな、いろ。配色に着目したデザインレイアウトの本
同じ出版社さんの配色の参考書です。2021年の参考書。
NGの配色例と比較できる内容になっています。
売れる配色 目を引く商品パッケージの作り方
パッケージデザインメインの配色の参考書です。以前にレビュー記事も書きました。2020年発行。
色相・彩度・明度の観点から配色を考えたり、補色を考えたりと、配色の基礎的なことも勉強になります。
みんなのイラスト教室
こちらはデザインの参考書ではなくイラストの参考書です。2015年発行。
イラストレーターの中村佑介さんがイラストの描き方を解説しています。中村さんはアジアンカンフージェネレーションのCDジャケットのイラストが有名ですね。
イラストの参考書ではあるんですが、商業イラストレーターなのでデザインのことも熟知されています。色についても解説されています。
色にも重さ・軽さを感じる色がありますし、遠くに見える色・近くに見える色もあります。そういった配色についても学べる一冊です。
まとめ
今回ご紹介したイラストレーターの「カラーガイドの再配色」はデザインにも使えますが、色を多く使うイラストは特に効果を発揮できると思います。イラストレーターさんはぜひ使ってみてください。
僕自身は補助として時々使う感じです。広告デザインで使うのはちょっと使い勝手が悪い部分もあるので、配色についての知識を駆使してデザインすることが多いです。そういう意味合いで、配色の参考書もご紹介しました。もっと基礎的な配色の参考書もたくさんありますが、実例のある参考書をご紹介してみました。