イラストレーター(Adobe Illustrator)を使って、サイズや形状の違うオブジェクト(図形)を均等に配置する方法をご紹介します。
この方法はおそらく知っている方も多いと思いますが、恥ずかしながら個人的にはつい最近知りました。
汎用性が高く、使う場面も多い機能だと思いましたのでご紹介します。

イラストレーターのバージョンはCCを使っています
イラレを使って複数のオブジェクト(図形)を均等配置する方法
同じ図形を均等配置する方法
イラストレーターを使って複数の図形を均等に整列する方法ですが、まずはよく使っている均等配置について書きます。
サンプルとして長方形を作って垂直方向に4つ並べました。この4つの長方形を垂直方向に均等配置していきます。

長方形を4つとも選択して、整列ウィンドウから「垂直方向中央に分布」のアイコンをクリックします。

整列ウィンドウが見当たらない場合は、イラストレーター上部のメニュー「ウィンドウ」の中に「整列」がありますのでクリックして表示してみてください。
4つとも均等に配置されました。

形状やサイズが違う図形を均等に配置する方法
次に形状やサイズが異なる図形を均等に配置する方法です。こちらが今回の記事の本題です。
サンプルとして太陽と波の図形を作成しました。

先ほどと同じように図形を全て選択して、整列ウィンドウから「垂直方向中央に分布」のアイコンをクリックします。

うまく均等配置ができませんでした。この方法は同じ図形で同じサイズでないとうまく機能しないようです。

ということで、今度は先ほどの「オブジェクトの分布」の下にあるアイコン「等間隔に分布」で均等配置していきます。今回は垂直方向に整列させたいので「垂直方向等間隔に分布」のアイコンをクリックします。

太陽と波、それぞれが同じ間隔で配置されました。

数値を入力して等間隔にしたい場合
先ほどのやり方で、間隔をきちんとした数値で入力して空けたい場合は、数値入力することも可能です。
4つの図形を選択した後に、間隔の起点となる図形をもう一度クリックします。(今回は太陽を起点にしました)
下の画像のように、選択状態の水色の線が太く表示されます。

この状態で「等間隔に分布」で間隔の数値を入力することが可能です。
今回は仮の数値で5mmと入れてみました。(印刷用のファイルはmmやcmの単位ですが、webで使用する場合は単位はpixelがわかりやすいと思います)

太陽の図形を起点に、垂直方向(下に)5mmの等間隔で配置されました。仮に一番下の波の図形を基点にすると上方向に等間隔に分布されます。

10mmにすると幅が広がりました。

数値で入力したい方はこの方法がおすすめです。
図形を変えて
別の図形でも整列してみました。(こちらの例の方がわかりやすかったかも知れません ^^;)
図形やサイズが全く違う3つのオブジェクトを均等配置してみます。
まずは「オブジェクトの分布」の「水平方向中央に分布」をしてみました。

微妙にそれぞれの図形の間隔は均等になっていません。
次に「等間隔に分布」の「水平方向等間隔に分布」で整列してみました。(間隔の数値を20mmで入力)

きちんとそれぞれの図形を等間隔で整列できました。
まとめ
今までは図形の形状やサイズが違うオブジェクトに関しては、整列ウィンドウでは均等に配列できないと思っていました。
ですが、おそらく「等間隔に分布」の機能はかなり昔から存在していたと思われます。
いやーお恥ずかしい。
イラレ職人コロさんという方の「イラレ職人コロが教える飾りのデザイン Illustratorのアイデア」という参考書を読んで知りました。
Kindle Unlimitedでも読めます。
イラストレーターは20年近く仕事で使っていますが、いまだに知らない機能が多いこと多いこと。
「イラストレーターを使ってデザインする」という点だけで言うと、新しい機能を使わなくても十分可能です。
ですが、編集のしやすさだったり、仕事のスピードにも関わってくる機能も結構ありますので、僕目線ではありますが、新しい発見があった際には都度ご紹介していこうと思います。
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