手書き文字のロゴデザインを仕事にするべく2022年から手書き文字の練習をしています。
現在も時々ですが手書き文字の練習をしたり、コンペに参加したりしています。
2年近く手書き文字を作成していく中で「これは使えそう」という技を発見したので、ご紹介したいと思います。
おそらく誰もが思いつくと思いますが、非常に簡単なので試してみてください。
この記事で説明している手書き文字は、はらいや止め、漢字の形状を正確に書いた文字(習字で書く文字のような)ではなく、ロゴデザインとしての手書き文字になります。字を崩して記号のようにしたものだったり、下手ウマな文字、みたいな字のことです。
手書き文字のコツ「利き手ではない手で書く」
手書き文字を練習していると、どうしても手の癖(字のはらいかた、止め方)みたいなものができてしまいます。
そこで、おすすめなのは「利き手ではない手で書く」ことです。
僕の場合は右手が利き手なので、左手で書く、ということになります。
この方法の良いところは、自分でも想定外の字が書けるところです。
例その1
下の文字は左手で書いた文字と右手で書いた文字を組み合わせて、ロゴデザインにしたものです。
右手で書いたデザインよりも自由な感じで、ナチュラルさや素朴さが出ました。
例その2
下のロゴは右手で書きました。
自分の頭の中でこういう雰囲気で書こうと意識して作成したものです。
想定通りの字を書くことは不可欠だと思いますが、ちょっと堅苦しさがあるかも知れません。
同じ文字を左手で書いたのが下のロゴです。
自分でも想定しない線が書けるのがいいところです。
力が抜けて、飾り気ない文字の良さが出ていると思います。
字体のバリエーションを増やしたい方に
2年前に手書き文字を練習し始めた頃は、毎日1つロゴを作成していました。
下のロゴはその一部です。
自分なりに色々なタッチを模索していましたが、それでもやっぱりどことなく手癖が出て、同じようなタッチになりがちです。
さまざまなタッチを習得したい方は、ロゴデザインの参考書を読んだり、街中の看板を見たり(手書き文字のロゴが割とあります)、コンビニやスーパーの商品パッケージを観察して、真似することで新しい発見が得られると思います。
ロゴの参考書
ロゴの参考書でも手書き文字のロゴが掲載されていることが多いです。
模写することで自分の糧にしていくことができます。
下の2冊は僕が所有しているロゴデザインの参考書です。ちょっと古いですが非常におすすめ。
スタイル別ロゴデザイン
ニッポンロゴ2
デザイン書道マニュアル
この本は以前に別記事でも紹介しましたが、手書き文字の書き方について書かれた参考書です。
ロゴデザインとしての手書き文字について書かれた参考書はこの本以外知りません。めちゃおすすめ。
まとめ
今回ご紹介した「利き手ではない手で書く」戦法は、ナチュラルなイメージ、手書きの暖かいイメージのロゴを作成する際に効果を発揮できると思います。
どうしても手の癖が出てしまうので、僕自身、時々この方法で作成しています。
手書き文字の表現手法は、ある意味なんでもありなので、そこが楽しいですね。
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