2010年頃までは福岡県に住んでいて、休日は天神にあるジュンク堂書店によく行っていました。
建物の3階まで本屋になっていて、専門書も多くあってとにかく楽しい。
ある日、平積みされていた石田徹也さんの画集が目に留まりました。
立ち読みで数ページ読んでみると、その圧倒的な世界観に衝撃を受けて、すぐにその画集を買いました。
amazonのリンクを貼りましたが、現在は僕が購入した本は正式なところでは販売していないっぽい?別の本のリンクを貼っていますが、他にも探すとあるかも知れません。
Googleの画像検索でも石田徹也さんの絵が検索できますので、その世界観をぜひご覧ください。
石田徹也さんの画集についての雑談記事です。
「石田徹也遺作集」について
石田徹也遺作集は、石田さんのインタビューの一部抜粋から始まって、90ページほど作品が掲載されています。本の帯には10年間の軌跡と書いてあるので全作品なのかも知れませんね。
遺作集ということで昔の人かと思うかも知れませんが、1973年生まれの方です。31歳という若さで亡くなっています。
この本の最後には石田さんと仕事で関わった方のインタビューがたくさん掲載されていました。
大学生の頃から(武蔵野美術大学)絵の独特な世界観がすごかったようで、若い頃からさまざまな賞を受賞しています。
石田徹也さんの年譜が最後にあります。
仕事で関わった方のインタビューにも書いていましたが、「存命であればたくさんの絵に出会えていただろう」と考えると本当に残念ですね。
悲しい雰囲気と独特な世界観
言葉にするればするほど陳腐になりそうですが、とにかくアクリル画のリアルタッチが美しいです。
あとはやはり独特な世界観ですね。これはもう絵を見てもらうしかないですが、ドキッとするような絵が結構あります。
どの作品にも石田さんによく似た人物が登場しますが、本人のインタビューでは「自分ではない」と書かれていました。いやいや、石田さんでしょ(笑)と思わずツッコミをいれずにはいられません。
孤独で悲しい。社会の歯車への恐怖・逃避・抗いを感じさせる。リアルで繊細で時には透明感ある絵は本当にすごいパワー。
本やジャケットに使われていたり
石田徹也さんの絵は小説のカバーに使われていたり、僕の大好きなバンド「eastern youth」のCDジャケットに使われていたりします。
アルバム「地球の裏から風が吹く」
シングル「沸点36°C」
eastern youthのジャケットに使われていたのは随分後に知ったんですが、eastern youthの音楽スタイルにもマッチしているので、知った時はめちゃ嬉しかったですね。