Adobe Photoshop(フォトショップ)を使って、ロゴのモックアップを作る方法をご紹介します。
今回は「ロゴを紙に印刷しているイメージ」のモックアップの作り方です。
フォトショップの「スマートオブジェクト」はモックアップのpsdファイルを一つ作れば、他のロゴデザインにも適用できて便利です。

ロゴのモックアップは見栄えが良くなるのでテンション上がります。
フォトショップでロゴのモックアップを作る方法
紙の画像を準備する
まずは質感のある紙の画像を用意します。下の画像はAdobe Fireflyの生成AIで作成しました(今回使用する紙の画像は全てFireflyで作成しています)。

詳しくは別記事で書いていますので気になった方はチェックしてみてください↓
紙の写真は自分で撮影する方法もありますし(綺麗に撮影するには難易度がちょっと高め)、ストックフォトのサイトで購入するという方法もあります。
PIXTA(ピクスタ)や写真ACなどの写真を使うのも良いと思います。
フォトショップにロゴを配置
イラストレーターを使ってサンプルのロゴを作りました。このロゴを使って、先ほどの紙の画像に合成していきます。フォトショップやCanvaなどで作ったロゴでも大丈夫です。

イラストレーターでロゴをコピーして、フォトショップを開いてペーストします。
「ピクセル」でペースト。

ロゴのサイズを調節して配置できました。

ロゴのレイヤーを選択した状態で、レイヤーパネルの右上にある横棒三本線のアイコンをクリック。その中の「スマートオブジェクトに変換」を設定します。※スマートオブジェクトについては後で書きます。

紙の画像を観察してみると、少し斜めに奥行きがあるので、ロゴもその方向に合わせて合成していきます。
ロゴのレイヤーを選択した状態で、フォトショップのメニュー「編集」→「自由変形」をクリック。

四隅と4辺の中央に小さい正方形があります。ここをドラッグすることで、画像を回転させたり拡大・縮小ができます。
パソコンがmacの場合はcommandキーを押しながら(WindowsはCtrlキー)、一つの角をドラッグすると、遠近感のある変形が可能です。

ちょっと失敗していますが、遠近感ある感じで配置できました。

ロゴのレイヤーを選択した状態で、レイヤーを「乗算」にします。乗算にすることでロゴのレイヤーが透過状態になり、下の紙の質感・色に影響されます。白は透明になり、下地の色に影響されるので全体的に少し暗くなります。

これだけでも十分いい感じなのでここで完成でも大丈夫です。せっかくなので、もう少し調整したいと思います。
ロゴのレイヤーをダブルクリックします。レイヤー名(下の画像ではレイヤー1)が書かれた部分をダブルクリック。

レイヤースタイルのパネルが表示されます。

一番下にある「下になっているレイヤー」の右の三角のつまみを少し左に移動します。

あまり三角のつまみを移動させすぎるとロゴが消えてしまいますので、いい塩梅で調整してみてください。
下地の紙の質感をより強調できます(紙の凹凸の光が当たっている部分が強調される)。

さらにレイヤースタイルを加えて立体感あるロゴにすることもできます。
先ほどと同じくロゴのレイヤー名の部分をダブルクリックして、レイヤースタイルのパネルを表示させます。
シャドウ(内側)にチェックを入れて、スタンプで押したようなシャドウを入れてみました。
細かい数値などの調整は下の画像の通りです。ロゴの形状やサイズによって見え方が違いますので、適宜、調整してみてください。

さらに「ベベルとエンボス」にもチェックを入れます。
影と光が追加されてスタンプで押したようなイメージが強調されました。

これで完成です。ここまで加工する必要はないかも知れませんが一例として作ってみました。

フォトショップの「スマートオブジェクト」が便利
詳しく説明をしていませんでしたが、最初にロゴのレイヤーを「スマートオブジェクト」にしていました。
スマートオブジェクトにすることによって、他のロゴも簡単に同じように加工ができます。
ロゴのアイコンをダブルクリックします(レイヤー名の部分ではなく正方形の部分をダブルクリック)。

そうすると「psb」という拡張子の別ウィンドウが表示されて、ロゴだけのファイルが開きます。

イラストレーターで作った別のサンプルロゴを用意しました。
このロゴを選択してコピー。先ほどのフォトショップの画面上にペーストします。

先ほどのロゴのレイヤーは非表示にして、新しいロゴだけを表示してファイルを保存します。

最初のロゴと同じ加工が適用されます。
これがめちゃくちゃ便利なので、ぜひ「スマートオブジェクト」を使ってみてください。

せっかくですので、もう一枚紙の画像を用意して、同じようにロゴを合成してみました。
下の紙の画像もFireflyで生成しています。

同じ方法でサンプルで用意していたロゴを合成してみました。

まとめ
ロゴデザインの提案の際にモックアップ(試作品)を作って、一緒に提案するとロゴのイメージアップができます。
ロゴデザインを作る方は今回ご紹介したようなモックアップを使っている方は多いです。
汎用性の高いモックアップですので、ぜひ活用してみてください。
特にフォトショップの「スマートオブジェクト」は便利なので必修科目と言ってもいいかも。
なお、FireflyはAI生成で、オリジナルの紙画像が作れるので楽しいです。Adobeの有料プランを契約している方はチェックしてみてください↓
コメント