デザインの参考書「漫画でわかる けっきょく、よはく。デザインは「余白」が9割」の感想・解説。
「けっきょく、よはく。余白を活かしたデザインレイアウトの本」の漫画版になります。
「デザインの参考書の漫画版って何だろ??」と思って読みましたが、漫画と参考書のハイブリッドが斬新で面白かったです。
この本はKindle Unlimited(キンドルアンリミテッド)で読みました。
原作でも登場したキャラクター「いまいちさん」「しゅっと先輩」が漫画キャラとなって登場。

この本を読んで「デザインの仕事ってこういうことだよな」と、原点に立ち返らせてくれました。
デザイン参考書「漫画でわかる けっきょく、よはく。」の良かったところ
「漫画でわかる けっきょく、よはく。」はその名の通り漫画仕立てのデザイン参考書です。
主人公は入社2年目のデザイナーの女性。そしてベテランデザイナーの先輩2人が登場します。
ピザ屋の広告デザインを担当することになり、主人公がもがきながらデザインについて学んでいきます。
この参考書はおそらく初心者のデザイナー向けだと思いますが、デザイナー歴の長い方にも原点に帰る意味で価値のある一冊だと思います。個人的には掲載されているデザインも非常に参考になりました。
原作の書籍とは違うデザインが掲載されている
読む前は「けっきょく、よはく。」に掲載されていたデザインの使い回しなのかな?と疑問に思っていましたが、漫画版では全て新しいデザイン例が掲載されていました。
漫画の内容がピザの広告に関することなので、ピザの広告がメインですが、全く違うレイアウト・内容のデザインも同時に複数掲載されています。
デザイン例をたくさん見たい方は書籍版(原作)の方がおすすめです。漫画版は漫画版の良さがあるので難しいところですが。
「デザインの本来の役目」を思い出させてくれた
この漫画のストーリーは、ピザ屋さんから最初の依頼を受けて、主人公のいるデザイン会社がデザインを提案。その後、そのデザインのおかげでピザの売り上げが好調になります。その結果さらに他のデザインの依頼がどんどん舞い込んでくる、という話の流れになっています。
まさに理想的なデザインの仕事だと思います。
こういった得意先が増えれば、安定してデザイン業を継続していけそうです。
僕はフリーランスとして長く(細く)デザインの仕事をしていますが、なかなか大きな仕事を獲得できず、単発の仕事で終わることも少なくありません。
自信の無さが理由で大きな仕事を獲得できないということも考えられそうですし、実力が伴っていない部分もあると思います。
何より僕自身、デザインの力をいまいち信じきれていないという点が大きいような気もしています。
この本を読んで「デザインという仕事の良さ」を思い出しました。がんばろ。
まとめ
近年はCanvaなどのアプリケーションの登場で、デザインのことがわからなくても、ある程度デザインができる時代になりました。
こういったデザイン系アプリの登場で「安さを売りにしたデザイナーは淘汰される」という危機感は常に持っています。
広告効果を期待して高いデザイン料で仕事を依頼してくれる会社はたくさんあります。
そういう会社と仕事ができるようなデザインをしていこう、という理想は捨てずに、これから頑張ります。
そう言えば、初心者デザイナー向けの参考書は多いですが、40代50代向けのデザインの参考書とかあったら面白いのにな、と読みながら思いました。まあ、さすがに需要ないか 笑。
ということで最後まで読んでいいただきありがとうございました。
原作(と言ってよいのか表現が難しい)の参考書についても記事を書いています↓
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