イラストレーターを使って文字をトロッと溶かす方法をご紹介します。
「血がしたたるようなスプラッター風の文字」と「チーズがとろけるような文字」の2つを作ってみました。
どちらも同じ方法でできます。
※イラストレーターのバージョンはCCです。
「イラストレーターにこんなツールがあったのか!」と新しい発見がまだまだあります。今回はその一つを。
イラストレーターの「ワープツール」を使って、血がしたたるようなスプラッター風の文字を作成する方法
1つ目は、ゾンビ映画やスプラッター系のロゴで時々見かける、血が滴るような表現をイラストレーターの「ワープツール」を使って作成していきます。
今回は仮に「ゾンビハウス」と入力しました。
フォントはモリサワフォントの「A1ゴシック」というフォントです。フォントは太めのフォントであれば何でも大丈夫です。
次に文字をアウトラインします。文字をアウトラインすることで、ある種、図形にしてしまいます。図形にしてしまえば、さまざまな効果が使えるようになります。その代わり、文字の編集ができなくなりますので、アウトライン前の文字は念の為コピーして横に置いておきましょう。
イラストレーターの上部メニューから「書式」→「アウトラインを作成」。
ツールの中から「ワープツール」を選択します。
ワープツールのアイコンの上をダブルクリックすると、オプションウィンドウが開きます。
ここでワープツールのブラシサイズを変更します。ひとまず仮で縦横6mmに設定しました。
文字サイズによって変わってきますので、適度なサイズで調整してみてください。
文字を選択した状態で、ワープツールを使って文字をドラッグしていきます。
下の画像のように文字に血だまりが出来ました。
同じ場所を何度もドラッグすると、血のしたたりを伸ばせます。
かなり雑ですが、こんな感じでドロドロな文字が完成しました。
ワープツールは文字だけでなくあらゆる図形にも使えます。
イラストレーターの「ワープツール」を使って、チーズがとろけるような文字を作る方法
こちらの方が発想としては汎用性が高そうです。
さまざまな「とろける表現」の際に使ってみてください。
仮ですが「とろけるチーズ」と入力しました。
フォントはモリサワフォントの「新丸ゴ」です。丸ゴシック系のフォントであれば何でも代用できます。
作り方は先ほどと全く同じです。
文字をアウトライン→ワープツールで文字をなぞる、という手順です。
こんな感じで出来ました。
もうちょっと上手に作れそうですが、とろける表現の場合もあまりやりすぎない方が良いかも知れませんね。
今回はさらにフォトショップで立体にしてみました。
よりチーズっぽさが出て完成度がアップしました。
作り方:イラストレーター上で文字をコピーして、フォトショップで新規ファイルを作ってペーストします。
フォトショップの上部メニュー「レイヤー」→「レイヤースタイル」→「ベベルとエンボス」を選びます。
スタイルは「ベベル(内側)」に。
文字の形状やサイズによって数値を調整する必要がありますが、特に大きな変化が出るのは「光沢輪郭」という部分です(下の画像の赤枠部分)。何種類かありますので、字の加工具合を都度調整してみてください。今回はこの設定で作りました。
まとめ
イラストレーターの機能はアプリケーションの更新でどんどん新しい機能が加わっています。
正直、僕自身も全く追えてないです。
今回はイラレ職人コロさんという方の「イラレ職人コロが教える飾りのデザイン Illustratorのアイデア」という参考書を読んで、これは使えそうだなと思ったので自分でも作ってご紹介してみました。
「ワープツール」を使えそうな場面があれば是非使ってみてください。