手書き文字のロゴを制作する際に、文字のパスがギザギザになることが多く、「なんとか線をスムーズに馴染ませることはできないかな?」と悩んでいました。
先日、その解決方法を見つけたのでご紹介したいと思います。
下の画像のような文字の線が少しギザギザになっている部分をスムーズな曲線にする方法です。
手書き文字、筆文字のデザイン以外にも、手書きのイラストにも使える方法です。
看板などでロゴを拡大して使う場合は、このギザギザが気になるので、その対処法にも良いかと思います。
イラストレーターの「パス」の「スムーズ」で線をなめらかにする方法
今回は下のような手書き文字のロゴを作成しました。(いつも通りコンペの没案です)
文字の線がギザギザになっています。これはこれで味があって良いのですが、今回はこの線を少しなめらかにしたいと思います。
文字を選択した状態で、イラストレーターの上部メニュー「オブジェクト」→「パス」→「スムーズ」をクリックします。
スムーズのウィンドウが表示されます。スライダーを右にするほど線が滑らかになります。
あまり効果をかけすぎるとかえって不自然になるので、ほんの少しだけ効果をかけました。
数値としては3%くらいです。ほんとうにちょっぴり。
色をつけていますが、下のような感じで完成させました。
ロゴを小さいものに使用する分にはほとんど違いがわからないのですが、看板など大きなものに使用する際には文字のギザギザが目立ってしまいますので、今回の方法で少しなめらかにしておくと気にならない仕上がりになると思います。
今までは「パス」の「単純化」を使っていましたが…
似たような方法でパスの単純化もあります。
イラストレーターの上部メニュー→「パス」→「単純化」をクリックします。
単純化のウィンドウが表示されます。スライダーを横にするとパスの数を減らすことができます。
「スムーズ」の方法を知るまではこの「単純化」でお茶を濁していましたが、あまり効果的ではありませんでした。
「単純化」はパスを減らすだけなので「なめらかにしたい」いう要望だと少し用途が違いました。
「スムーズ」のほうが線をなめらかにできます。
とは言え、「単純化」はイラストや文字の調整で結構出番がありますので知っておくと便利です。
手書き文字の作り方について
そもそも手書き文字の作り方について説明しておりませんでした。
簡単な手順としては
- 紙に手書き文字、もしくは筆文字を描く
- スキャナーで画像として取り込む、もしくはスマホで撮影したものでも大丈夫です
- 取り込んだ画像をフォトショップで明るさ調整をして、文字だけのパスを作成
- イラストレーターにそのパスをペーストする
という流れになります。
以前に細かく記事にしておりますのでチェックしてみてください↓
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