イラストレーターを使った「ホラー風なタイトル」の作り方を書きます。
ホラー風のタイトルの作り方はいろいろありますが、今回はイラストレーターの「ラフ」と「パスのオフセット」を使って作ってみました。
文字が欠けたような、かすれたような演出でホラーっぽい雰囲気に。
「ホラー風のタイトルを作りたい」そんな方は一つの参考としていただければ幸いです。
仕事ではなかなか使う場面はないですが、趣味としても楽しめるイラストレーターは最高です。
イラストレーターを使った「ホラー風なタイトル」の作り方。ラフとパスのオフセットを使って。
今回はサンプルとして「学校の怪談」と題したホラー風なタイトルを作っていきます。
太めのゴシック体を使うといい感じに
フォントは太めのゴシック体を使いますので、所有しているフォントで一番太そうなゴシック体を使っていただければどのフォントでも大丈夫です。
下の画像のフォントはモリサワフォントの「UD新ゴ H」を使っています。
文字をアウトライン化して図形にします。
フォントを選択した状態で、上部のメニュー「書式」→「アウトラインを作成」をクリックしてアウトラインします。
タイトルを2重に重ねて使うので、コピーして前面にペーストして重ねます。
上部メニュー「編集」→「コピー」。その次に「編集」→「前面へペースト」をクリック。
わかりやすいように上に重ねた文字はブルーのフチをつけました。
効果の「ラフ」をかけて文字が欠けた雰囲気を演出
ブルーのフチの文字を選択した状態で、上部メニュー「効果」→「パスの変形」→「ラフ」を選択します。
ラフの設定画面が表示されます。文字のサイズや形状によって数値は変わってきますが、ひとまずは下の画像のようにサイズは5%、詳細は15inch、ポイントはギザギザ、にしています。任意で微調整してみてください。
「パスのオフセット」は文字を一回り細くしたり、太くしたりできます
ラフのかかったブルーのフチ文字をひとまわり大きくします。
上部メニューの「効果」→「パス」→「パスのオフセット」を選択。
パスのオフセット画面が表示されます。
今回はオフセット0.5mm、角の形状はマイターにしました。先ほどより一回りブルーのフチが広がっているのがわかります。
次にブルーのフチの文字を選択した状態で、上部メニューの「オブジェクト」→「アピアランスを分割」をクリックします。
ブルーのフチからブルーの塗りにしました。こんな形状のオブジェクトが出来上がりました。(説明しやすいようにブルーの文字だけ下にずらしています)
アウトラインした文字は複合パスにすることで、文字の形状でマスクが作れます
次に黒い文字を触っていきます。この黒い文字の形状でクリッピングマスクを作ります。
黒い文字を選択した状態で、上部メニュー「グループ解除」をクリックします。※文字をアウトラインするとひとかたまりで自動グループ化されるので解除します。グループ化したままだと「複合パス」が作成できないので解除しています。
グループ化が解除され、黒い文字を選択すると1文字ずつ選択が可能になります。すべての文字を選択した状態で、上部メニュー「オブジェクト」→「複合パス」→「作成」をクリック。
複合パスにすることで、複数の文字の形状でクリッピングマスクが可能になります。
ブルーの文字を黒い文字の上に重ねて
黒い文字を選択した状態で、上部メニュー「編集」→「カット」
「編集」→「背面へペースト」。
ブルーの文字が前面に、黒い文字が背面に配置されます。
黒とブルーの文字の両方を選択した状態で、上部メニュー「オブジェクト」→「クリッピングマスク」→「作成」をクリックします。
クリッピングマスクに使用した黒い文字は透明のパスになります。結果的にブルーの文字だけが見える状態に。
ブルーの文字を黒にして完成です。
仕上げに少し装飾を加えてみました
ここから少し装飾を加えて完成させたいと思います。
文字を赤色にして「の」をひと回り小さくしました。
文字の隣に血溜まりを作ります。
円形ツールで正円を作って、「ラフ」効果をかけました。
これで完成です。
まとめ
ホラー風のタイトル作りの1アイデアとして、よかったら作ってみてください。
他にも色々とアイデアはあるので随時記事に追加していく予定です。
ホラー風のフォントについて書いた記事もありますので、こちらもチェックしてみてください↓