よー清水さんの「絵がふつうに上手くなる本 はじめの一歩×上手い絵の技術×安定して稼ぐ秘訣」の感想と解説を書きます。
2021年5月発行。
この本は電子書籍を購入して読みました。
本の読み放題サブスク「Kindle Unlimited(キンドルアンリミテッド)」でも読めます。
かなり本格的且つ絵描きの現実が書かれていて、軽率な気持ちで購入したことを詫びたい気持ちになりました。
絵の描き方はもちろん、収入や、著作権のことなど、絵描きとしてやっていくために必要な全般的なことが書かれています。
真剣にイラストレーターや絵描きを目指している方は、かなりおすすめな一冊。
著者のよー清水さんの絵も掲載されていて、めちゃくちゃ上手くてドン引きしました ^^;
「絵がふつうに上手くなる本」の内容についてざっくりと
この参考書は、絵の仕事に憧れている初心者の方、もっと絵が上手くなりたい中級者、もっと絵でお金を稼ぎたいと考えるプロまで、幅広い層をサポートした一冊になっています。
ざっくりとですが、章ごとの内容は以下の通りです。
- 第一章:グリッド模写で楽しく絵を描く
- 第二章:デジタルの色塗り方法
- 第三章:うまい絵とは何か?
- 第四章:単純観察と分割観察
- 第五章:資料の見方 立体が表現できている絵
- 第六章:共感の作り方
- 第七章:構図の決め方
- 第八章:光を感じる絵
- 第九章:絵を仕事にするには
- 第十章:フリーランスのイラストレーターについて
絵の書き方から、絵を仕事にする方法、フリーランスでの仕事についてまで、かなり幅広い内容になっています。
著者の熱意が伝わってきます。
著者のよー清水さんって?
著者のよー清水さんは、ファンタジーやSFのイラストを得意としているイラストレーター。
ファイナルファンタジー作品の建物やマップ、ゲームやアニメのイラストで幅広く活躍されています。
壮大なファンタジーの風景画は圧巻。
ゲームやファンタジー系のイラストを仕事にしたい方は特に参考になるはず。
個人的に良かったところ
僕の場合はかなりカジュアルに勉強したいと思っていたので、ちょっと的外れな感想になるかも知れませんが、一応良かったと思うことを書いてみます。
CLIP STUDIO PAINTはスマホ版だと無料で使える
この本ではCLIP STUDIO PAINTの無料版で絵の描き方を紹介していました。
クリップスタジオは絵を描くツールとしてメジャーだと思いますが(僕ですら知ってるくらいなので)、スマホ版のアプリだと無料で使えます!
機能としては通常盤と同じですが、スマホの画面なのでやっぱり描くのが難しい、という難点はあります。
とはいえ、著者は上手にスマホでも絵を描いていました。
単純にCLIP STUDIO PAINTの使い勝手を知る機会としても最適ですね。
注意点として、無料ではありますが1日1時間までしか使用できません。まあ、1時間も使えたら十分な感じもします。
その他もろもろ
またおすすめのデジタルツールについても細かく紹介されています。ペンタブレットやパソコン、作業環境などなど。
他にもトレースをやるときの注意点だったり、パクること、パクられたと感じた時の対処法など、割とリアルで実務的なことが書かれています。こういう情報はなんかありがたい。
まとめ
個人的には気軽に購入したものの、内容がガチンコすぎてちょっと引いたというか、プロの絵描きの絵のうまさと、仕事にすることの難しさなどがなんとなく理解できて、逆に趣味で絵を描く気力がなくなった感じもします。こりゃ自分じゃ参考にならないという感じの脱力感…。
僕のようなカジュアルな方向けというよりは、本気で絵描きになりたい方はかなり為になる内容です。
ぜひチェックしてみてください。