Affinity(アフィニティ)を使って、入稿用のショップカードデザインの制作方法をご紹介します。
名刺サイズのショップカードで色数は黒1色。写真などの画像は使っていません。
アフィニティでデザインを作成して、最後に印刷会社へ入稿できるデザインファイルを作っています。
※2026年5月時点でのアフィニティの機能、内容になります。
同じ内容をYouTubeで動画にして投稿しているので、動画が見やすい方はチェックしてみてください↓

アフィニティに関する記事をいくつか書いてきて、使い方が少しずつわかってきました。
Affinity(アフィニティ)でショップカードをデザインする方法
今回のショップカードは、趣味で書いた手書きのロゴデザインを使ってデザインしています。
イタリアの料理店という設定で作った、架空のお店のロゴです。めし屋とメシア(救世主)をかけて遊びで作ったものです。

表面はロゴのみで、裏面は地図とお店の情報を入れる、という構成にしました。
デザインを作る前に手書きで紙に情報をまとめて簡単なレイアウトを作ると制作がスムーズです。
今回の記事は地図作成がメインになっています。

地図を作る際にも、主要な道路、目印になるお店などを整理して手書きで作成すると、情報が整理された状態で制作に取り掛かれるのでおすすめです。
名刺サイズなので、文字も小さくなりがちです。なるべく複雑にならず、見やすい地図で制作できればベストです。
また、地図は一般的に北が上になるように記載するので、この点も注意して作成してみてください。
印刷用のファイル設定
事前の準備ができたので、さっそくアフィニティで作っていきます。
まずは新規ファイルの作成をします。上部のメニューの「ファイル」→「新規」をクリック。

ファイルの設定は後で細かくするので、ここでは適当に作成します。右下の「ドキュメントを作成」をクリック。新規ファイル作成時に細かく設定しない理由は、マージンや裁ち落としのガイドラインの色を設定できない、という理由からです。

上部メニューの「ドキュメント」→「設定」→「ドキュメント設定」をクリックします。

ここで細かくファイルの設定をしていきます。
今回はラクスルという印刷会社で印刷することを想定した設定にしています。印刷会社によって設定が変わってきますので、その点はご注意ください。印刷会社ごとにデザインファイルの作り方をサイト上で説明していますので、そちらを参考にしてみてください。
- ドキュメント単位…ミリメートル
- DPI…300〜350dpiに。DPIは解像度のことです。
- 寸法…今回は名刺サイズなので55mm、91mmのサイズに
- カラーフォーマット…CMYK
- カラープロファイル…Japan Color 2001 Corted(一般的に日本の印刷で使われる設定です)

- マージン…4辺全て3mmに設定。通常は2mmが多いのですが、ラクスルでは3mm設定ということで3mmにしています。スペースは広めにとったほうが見やすいですしね。
- 裁ち落とし…4辺全て3mmに設定。制作するサイズにプラスして上下左右3mmずつ必要です。全面に色を入れたり、写真を断裁サイズいっぱいに配置する場合は、プラス3mmのサイズで作成します。
マージンと裁ち落としのガイドラインに色をつけています。デザインの際にわかりやすいので、色を入れておくのはおすすめです。

これで印刷用のファイル設定ができました。
Affinity(アフィニティ)で地図を作る方法
表面はロゴだけなので、先に裏面から作成します。
まずは地図からデザインしていきます。
手書きの地図をスマホで撮影しているので、その画像を配置してトレースしていきます。
上部メニューの「ファイル」→「配置」をクリックします。

配置した画像はサイズや角度を調整できます。名刺で描くサイズに調整します。

そのままの表示だとトレースしづらいので、薄く表示します。
レイヤーウィンドウのすぐ下の「不透明度」で設定ができます。画像を選択して透明度を調整します。

トレースする際に下絵を触ってしまうとトレースしづらいので、手書きのラフ画像はロックして操作できないように設定します。
レイヤーウィンドウの右下に錠前のアイコンがあるので、レイヤーを選択した状態で、このアイコンをクリックすることでロックできます。ロックを解除する際には再度このアイコンをクリックすることで解除できます。

上部メニューの「ベクター」→「新規コンテナレイヤー」をクリックして、地図用のレイヤーを作成します。

mapというネーミングでレイヤーを作成しました。

手書きの地図を参考に、mapレイヤーにトレースしていきます。
ペンツールで道の線を制作します。shiftキーを押しながらペンツールをクリックすると直線が引けます。

線の色や太さは「アピアランスウィンドウ」で調整できます。今回は黒1色のデザインなので、全てKの数値だけで調整しています。

線幅はほとんどの印刷会社では0.3ポイント以上の太さにする必要があります。細すぎると印刷がうまくできない為です。

optionキー(altキー)を押しながらドラッグすると線を複製できます。線だけでなく、文字やその他の図形も全て複製できます。よく使うので覚えておくと便利です。shiftキーも押しながらドラッグすることで並行・垂直に複製できます。

道をトレースしていき、長方形ツールで駅や目的地のお店を作ります。

斜めの道があるので、線が揃わず不恰好です。揃えたいので長方形でマスクをします。
線の色と、塗りの色が無しの長方形を作ります。

マスクする線だけを全て選択します。optionキー(altキー)を押しながらクリックすると複数選択できます。

選択した状態で、上部メニューの「編集」→「切り取り」をクリックします。

そして、線と塗りが無しの長方形を選択した状態で、上部メニューの「編集」→「貼り付け」→「内側」をクリック。

線と塗りが透明の長方形でマスクが出来ました。斜めの道も綺麗に揃ってマスクできています。
アフィニティでマスクを作る際は、貼り付け(内側)でするようです。もう一つ、マスクする方法がありますが、少し使い勝手が悪いので今回は内側のペースト方法を使いました。

駅の線が駅の長方形よりも上に被さっているので、ノードツールで道の線を選択して、順序を変えます。

テキストツールで駅名を入れます。

文字サイズは6ポイント以上にします。ラクスル(印刷会社)でも文字は6ポイント以上にする、という規定がありました。

駅の長方形と文字を中央に揃えるために、両方を選択した状態で、上部にある整列ボタンをクリックして整列していきます。

道と線路の色を薄いグレーにします。黒のベタでも良いのですが、文字などを被せて入れる際に、文字が読みやすいのでおすすめです。

JRの線を線路っぽく見せるために破線(点線)にします。アフィニティでは破線も作れるようです。
境界線というウィンドウで、スタイルから「破線スタイル」をクリックして作成します。境界線ウィンドウの一番下で数値を入れられるので、ここで線の長さとスペースの長さを設定できます。

これで線路っぽくなりました。

より線路っぽくするために、破線と実線、実践にふちをつけた線(3つの線を重ねています)を重ねて、下の画像のような表現も可能です。

目印になる場所の名前や、目的の店舗の場所などを記載していきます。

信号も目印になるので、信号のアイコンも作ります。
長方形ツールで長方形を作り、

上部にある「コーナー」で角を丸くします。

3つの円を入れて完成。グループ化しました。

信号をもう一つコピーして完成です。ちょっと信号が大きすぎたので、最終的には少し小さくしました。

下書きにしていた手書きの地図画像のレイヤーは削除します。レイヤーの上でcontrolキー(Windowsは右クリック)を押しながらクリックするとメニューが展開されるので「削除」をクリックします。

新たに地図以外のレイヤーを作成します。レイヤーは必ずしも作る必要はありませんが、今回は一応分けて作りました。

新しいレイヤーに、地図以外のお店の情報を入れていきます。

最後にイラストレーターで準備していたロゴをコピーしてアフィニティに貼り付けます。

手書きの文字やイラストをパスにする方法は、以前の記事に書いているので参考にしてみてください↓

ロゴを配置できました。

地図も含めて、全体的にサイズや位置を調整して、これで完成です。

表面のデザインを制作
裏面のデザインファイルを複製して、表面のデザインファイルも作っていきます。
裏面の情報が残っているので全て削除します。
表面は黒ベタの中に白色のロゴを入れるだけのシンプルなデザインです。
まずは黒色のベタを配置します。長方形ツールで適当なサイズで黒ベタの長方形を作成します。

長方形を選択した状態で、「変形ウィンドウ」で数値を入力していきます。
塗り足しサイズ(上下左右3mmずつプラスしたサイズ)にして、X軸とY軸は-3にします。

これで塗り足し3mmを満たした長方形がピッタリと配置できました。

ここにイラストレーターで作っていたロゴを配置します。

これで表面、裏面、共に完成しました。
印刷に使用するファイルは基本的に、表面・裏面、別々に作って入稿します。
Affinity(アフィニティ)で名刺サイズのショップカードの入稿ファイルを作る方法
ここからはアフィニティの入稿ファイル作成方法について書きます。
今回はラクスルという印刷会社用の入稿ファイルの作成方法になります。
他にもグラフィック、プリントパックなど、アフィニティのファイルを印刷できる印刷会社さんがありますので、Googleなどで調べてみてください。
どの印刷会社もアフィニティのファイルそのままでは入稿できず、最終的にはPDFファイルにして入稿するようです。
上部メニューから「ファイル」→「エクスポート」→「書き出し」をクリックします。

書き出しメニューが表示されます。

ラクスルの入稿規定に沿って設定していきます。PDFは「PDF/X-1a:2003」に設定。

その他の部分は最初に設定していたのでそのままで大丈夫です。
追加の設定として
- 裁ち落としを含める
- プリントマークを含める
- コーナートンボを含める
をONにします。
今回のPDFの設定ではフォントは埋め込む設定になっており、フォントをアウトラインする必要はありません。この部分も印刷会社によって変わってくる可能性がありますのでご注意ください。
※フォントをアウトラインする場合は、「カーブに変換」でアウトラインできます。
最後に右下の書き出しをクリックして完成です。

裏面も同じ設定で作成します。

これでショップカードの入稿ファイルが完成できました。
印刷会社への発注はこのPDFを添付する形になります。紙質、紙の厚さ、印刷部数、納品先などを入力して発注できます。
まとめ
フォトショップで仕上がりイメージも作成してみました。

今回は写真を使わず、黒1色の名刺サイズのデザインを作りました。
写真を配置した印刷は個人的にまだ操作が不明な点があったので、今回はシンプルなデザインで作ってみた次第です。
少しずつアフィニティのことについて手探りで勉強しながら、また発信したいと思います。
アフィニティについては下記の記事もありますので、気になる方はチェックしていただければ嬉しい限りです。






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