Adobe Express(アドビ エキスプレス)を使ってロゴデザインを作る方法をご紹介します。
ロゴデザインが無料で作れるアプリなので、知らない方はぜひ使ってみてください。
今回はあらかじめ用意されているロゴデザインのテンプレートを使ってロゴを作ってみたいと思います。

Adobe Expressはデザインのことが全くわからない方でも、直感的な操作でデザインができます。
Adobe Expressについて
ロゴの制作に入る前にAdobe Expressについて簡単に説明します。
Adobe Expressは無料プランでも使えます。
画面が大きい方が使いやすいので、パソコンを使ってWebサイト上で使用するのがおすすめ。
もちろん、スマホやタブレットでもAdobe Expressのアプリケーションをダウンロードすることで使用できます。
アプリのストアから「Adobe Express」で検索してみてください。
有料プランもあります。無料プランと有料プランの違いは、使える写真・イラスト・フォントなどの数です。
ロゴ以外にもInstagram用の投稿画像や、リール、動画の編集などなど、さまざまな制作が可能ですので、たくさん使いそうな方は有料プランも検討してみるのも良いかと。
なお、「Adobe Creative Cloud」(いわゆるCC)を契約している方や、イラストレーターやフォトショップを単体で有料契約している方も、Adobe Expressの有料プランが使用できます。
Adobe Express(アドビ エキスプレス)を使って無料でロゴデザインを作る方法
今回は画面が大きいPC版(Webサイト上)でご説明します。
テンプレートからロゴデザインを選ぶ
トップ画面は下の画像のようになっています。

画面を少し下にスクロールすると「テンプレートを選択」という項目があるので、その中の「ロゴ」をクリック。

ロゴデザインのテンプレートがずらっと表示されます。

テンプレートの中には右下に王冠のようなマークが付いているものがあります。これは有料プランで使えるテンプレートです。テンプレート以外にもイラストや写真、フォントなども有料プランのものは全てこのマークがついています。

今回は無料プランで使えるテンプレートの中からコーヒー店のデザインをチョイスしてみました。

文字の編集方法
イラストをクリックして、移動や拡大縮小、イラストの変更などが可能です。ひとまず何もせずそのままにしています。

文字も同じようにクリックして選択することで、移動や拡大などができます。
文字をクリックすると文字を打ち替えられるようになります。ここではSwingに変更しました。

文字サイズ変更の方法
文字数が多くはみ出てしまったので少し縮小します。文字を選択した状態で、左側の編集画面で文字サイズの変更ができます。

上にある小さい文字も編集して文字の位置を調整しました。これで完成です。

文字を編集する際の注意点としては、テンプレートの文字が英語の場合は、変更する文字も英語にしないとフォントが自動で変更されてしまいます。これはテンプレートのフォントが英語フォントなので日本語に対応できず、日本語で対応できるフォントに自動で切り替わるためです。
ですので、テンプレートの雰囲気を残したい場合は、テンプレートのフォントが日本語フォントであれば日本語で、英語フォントの場合は英語で編集するとフォントを変えずに編集が可能です。(日本語フォントの場合は英語のフォントも対応している場合が多いです)
できたデザインのダウンロード方法
デザインが確定したらダウンロードします。
画面右上に「ダウンロード」ボタンがありますのでクリックします。
「ファイル形式」のメニューの中から4種類選べますが、今回はSNSで使用する目的と仮定してPNG(画像向け)で保存します。何度でもダウンロードは可能ですので他の形式もダウンロードして比較してみても良いと思います。

印刷向けのPDFはファイルサイズが少し大きくなる可能性もあるので、SNSなどのwebサイト上で使用するには向いていません(サイト上で表示される速度が遅くなるため)。そもそもPDFファイルはSNSでは使えない可能性もあります。
ダウンロードした画像ファイルを開いてみました。

Adobe Expressでよく使う機能を簡単にご紹介
Adobe Expressでは様々な編集方法、操作方法があります。全てをご説明するのは難しいですので、よく使う操作をご紹介します。全体的に直感的でわかりやすい設計になっていますので、色々と触って試してみてください。
ファイルの保存方法
Adobe Expressでは作成したデザインファイルは自動で保存されます。「保存」というコマンドはないので、保存のし忘れもなく安心して制作を進めていけます。
1つ前に戻る操作の方法
1つ前の操作に戻したい、という場面は多いと思います。
Adobe Expressでは画面の上の方に「左矢印」のアイコンがあるので、ここをクリックして1つ前の状態に戻すことができます。

パソコンでの操作の場合はショートカットキーも便利です。Macの場合は「commandキー」+「z」、Windowsの場合は「Ctrlキー」+「z」で1つ前の操作に戻せます。
文字やイラストなどを移動する方法
先ほど詳しく書いていませんでしたが、文字やイラストなどをクリックすると下に十字型のアイコンが登場します。この部分をドラッグすることで移動が可能です。このアイコンの部分でなくとも文字やイラストを選択してそのままドラッグすることで移動できます。スマホの場合は操作画面が小さいですので、この移動アイコンは重宝します。

フォントの変更方法
自分の好みのフォントに変えることもできます。文字を選択した状態で、左の画面からフォントを変更できます。王冠のアイコンがついているものは有料プランのフォントになります。

文字の色の変更方法
文字の色も変更できます。文字を選択した状態で左の画面で編集できます。下の画像の赤い枠で囲った正方形の部分をクリックします。
「スウォッチ」からはおすすめのカラー、似たカラーを選べて便利です。下の画像のように「カスタム」にすると直感的に好みの色の設定ができます。七色の細長い長方形部分をクリック→その下の画面の色をクリックという順番で色の変更ができます。

文字の間隔の変更
文字の間隔も調整ができます。下の画像の赤い枠内の「間隔のアイコン」をクリックして、丸いつまみの部分を左右に動かすだけ。行間や段落の間隔も調整できます。

画像サイズの変更方法
ロゴの画像のサイズ変更もできます。画面左上の「サイズ変更」をクリックすると、左側に編集のウィンドウが表示されるので、ここで任意のサイズに変更できます。

イラストの変更方法
イラストも変更できます。イラストを選択してすぐ上に表示される「置換」をクリックするとメニューが展開されます。その中から「デザイン素材」を選びます。イラスト以外に変更したい場合は「写真」や「ライブラリ(自分が用意したもの)」からも変更が可能です。

左側に「素材」のウィンドウが展開されます。下にスクロールして「イラスト」を選びます。

イラストの種類が様々表示されます。その中の「食べ物と飲み物」をクリック。

今回は下のようなイラストを選びました。クリックするとイラストが変更されます。

左右がトリミングされているので、下の画像の赤枠内のアイコンを横にドラッグすることでトリミングサイズを変更できます。右側のアイコンもドラッグして広げます。

イラストが大きいので4つの角にある丸いアイコンをドラッグして縮小します。

イラストに合わせて文字も黒に変更しました。

レイヤーの編集方法
今回のロゴデザインはシンプルなので触ることはありませんでしたが、文字やイラストの重なりの順番を変更することもできます。
文字やイラストが複数あると、重なる部分も出てきます。どちらかを前面に出したい、という場面がありますのでレイヤーを編集して調整できます。
画面右上にレイヤーのアイコンがあります。

レイヤーのウィンドウが開くので、イラストや文字を上下にドラッグして入れ替えることができます。上にあるものが最前面という位置関係です。

保存されたファイルの場所
Adobe Expressでは自動でファイルが保存されます。
保存されたファイルの場所は、一旦ホーム画面に戻って(画面左上のロゴをクリック)、左列にある「マイファイル」をクリックします。

ここに今まで制作した作品が表示されます。
僕は「Adobe Creative Cloud」でファイルを共有しているので、iPadで作成した作品もマイファイルに保存されています。

保存先は1つなので、パソコンで制作したりスマホで制作したり、色々な端末で同じファイルを扱えるので便利です。
スマホでももちろん使えます
スマホでも使ってみましたが問題なく操作ができました。
画面が小さいのでパソコンに比べると細かい部分の操作は多少難しいかも知れません。
パソコン画面とは編集用のアイコンの配置が少し違いますが、アイコンを見て直感的に分かりやすく設計されています。

Adobe Expressでロゴを作ってみた
Adobe Expressで用意されたテンプレートデザインを使って、他にもロゴを作ってみました。
文字やイラストを変えたり、それぞれのサイズや色を変えることで、自分の好きなようにカスタマイズできるので、色々と試してみると面白いです。

以上で今回は終わりです。
最後までご覧いただきましてありがとうございました。
コメント